JR日高本線

路線の特徴

  • 駅メモでは、苫小牧~鵡川~様似間を結ぶ路線。
  • 実際の日高本線は鵡川~様似間が2021年4月に廃止され、苫小牧~鵡川間のみがJR北海道の路線として残っている。
    本線を名乗っているものの、現在は支線のない全線非電化のローカル線。
  • 駅ナンバリングの設定はなし。全線の営業キロは30.5kmで本線を名乗るJR線としては、2023年3月31日に留萌本線の一部区間が廃止されるまで一番営業距離が短かった(廃止前146.5km)。
  • 元は苫小牧軽便鉄道(1909年に三井物産が貨物専用線として苫小牧~鵡川間に馬車鉄道を敷いたのが始まり。
    旅客運行は1913年に苫小牧~富川間を開業)と日高拓殖鉄道(1924年に富川~厚賀間を開業、富川から静内までを最終的に開業)が国有化され、国鉄日高線(1927年)となったもの。
    様似までは1937年8月10日に開業し全通。
    1943年に富内線(鵡川~豊城間、1986年廃止)が分岐したことで日高本線を名乗った。
    計画線は様似から先は襟裳岬を回って広尾線(帯広~広尾間、1987年廃止)に接続する予定だった。
    かつては急行が札幌~様似間を運転していた。

  • 大部分が太平洋と丘陵地帯の間の僅かな砂浜に設けられた路線であったため、波による浸食の影響を受けやすい路線であった。そのため、災害による影響で一部廃止された。
    • 2015年1月に高波被害により厚賀~大狩部間で路盤流出、それ以降鵡川~様似間は代行バスによる運行となる。
    • 2016年12月、JR北海道が鵡川~様似間の復旧を断念することを決定し、2019年11月に沿線自治体が廃止を容認。2020年10月23日に廃止合意文書に調印
    • 2021年4月1日に鵡川~様似間が廃止。(2021年4月28日データ反映)
    • 現在は苫小牧~鵡川間で普通列車が往復するのみである。

  • 2021年4月1日以降、列車廃止に伴いバス路線網の整理が行われた。従来の代行バスと違い、本来の駅まで迂回する必要がなく、また各社の時刻も整理され乗り継ぎの利便性が図られたようだが、路線の攻略は以下の通り簡単ではない。

  • 「何もない春」と歌われる襟裳岬へは旧様似駅からバスが出ている。
    襟裳岬行バスの一部は広尾まで行くため、広尾で更に十勝バス広尾線に乗り継ぐことで、日高本線~広尾線の計画線に近いルートをそのまま路線バスでたどることができる。
    • なお、襟裳岬付近の国道はきりたった崖沿いに作られており、黄金を敷き詰められるほどの建設費がかかった「黄金国道」と呼ばれている。鉄道敷設なんて夢のまた夢だった……。

駅メモ路線情報

運営者 登録駅数 単独登録駅数 現/廃区分
JR北海道 29 28 現役(苫小牧~鵡川)
廃止(汐見~様似)

駅一覧

駅名
えきめい
属性
備考 接続
苫小牧
とまこまい
eco
・苫小牧西港(当駅からバス)から太平洋フェリー仙台港(1泊2日)名古屋港(2泊3日)商船三井フェリー大洗港(丸一日)に行ける。 JR室蘭本線(長万部・室蘭~苫小牧)
JR室蘭本線(苫小牧~岩見沢)
JR千歳線
勇払
ゆうふつ
eco
   
浜厚真
はまあつま
eco
・苫小牧東港の最寄り駅。(徒歩20分)新日本海フェリーの秋田・新潟・敦賀行が発着している。連絡バスは南千歳駅発着なので注意。  
浜田浦
はまたうら
unknown
廃駅(2023年3月18日廃止)、現役時代の駅属性はeco  
鵡川
むかわ
eco
   

廃止区間

駅名
えきめい
備考 接続
汐見
しおみ
JR京葉線潮見駅とは異なる。  
富川
とみかわ
   
日高門別
ひだかもんべつ
   
豊郷(北海道)
とよさと
   
清畠
きよはた
   
厚賀
あつが
   
大狩部
おおかりべ
・駅への入り口は国道の坂の部分直下のトンネル。
・当駅付近の線路は海の間近を走り、2015年の台風による路盤流出を起こしている。
 
節婦
せっぷ
   
新冠
にいかっぷ
   
静内
しずない
・廃止前は有人駅だった。
・駅舎はバスターミナルとして使われており、静内発着のバスも多数ある。
 
東静内
ひがししずない
   
春立
はるたち
   
日高東別
ひだかとうべつ
   
日高三石
ひだかみついし
   
蓬栄
ほうえい
   
本桐
ほんきり
   
荻伏
おぎふし
   
絵笛
えふえ
   
浦河
うらかわ
・廃止前は有人駅だった(水・土曜と第2・4月曜12時から16時20分のみ)。  
東町
ひがしちょう
   
日高幌別
ひだかほろべつ
   
鵜苫
うとま
   
西様似
にしさまに
   
様似
さまに
・廃止前は有人駅で、記念入場券や常備券が買えた。
・駅から山側に数百メートルいったところに緩急車(車掌車)を店舗に使ったラーメン屋「水鶏」がある。
・襟裳岬/広尾町も当駅のチェックインエリア。
 
  • 廃駅化される前の属性は汐見~静内がeco、東静内~荻伏がcool、絵笛~様似がheatだった。


現在の攻略方法

路線バス

  • 2022年4月1日現在の時刻表(日高地域総合)はこちらを参照。
  • バスの各路線の接続は必ずしも良いとは言えず(特に上りはキモの便が土休日運休)、様似まで往復する場合は日帰りは不可能 (*1)。夕方に静内入りして一泊し、翌朝様似に向かうのがベター。
    • 浦河まで行きレーダーコンプする場合は、午前中に苫小牧を出発する便に乗れば日帰りも可能。
  • バスはほぼ国道を走行するため、駅によっては駅跡に寄らず、特に日高当別は国道を直行してしまう場合チェックインできる区間が非常に短い。現在位置をリアルに把握しながら駅メモマップ2を併用してチェックインする事を推奨。
  • 乗降時間がバス会社の想定以上にかかる事が多く、始発は定刻でも下車時点で遅れる便が多い。そのため上りで鵡川駅から列車に乗り継ぐ場合は時間に余裕が必要。

高速バス

  • 駅のコンプリートを目指すだけであれば、札幌駅などが発着の高速バスを利用するのがオススメ。
  • 様似までレーダーが届く浦河までなら、道南バス「ペガサス号」(札幌~浦河)を使えば3時間半で到達可能である。
    ただし、当日始発出発の2時間前までに予約が必要なので注意。
    • 往復とも「ペガサス号」を使う場合、札幌駅前12:20発で日帰り可能。
  • ジェイ・アール北海道バスの「特急とまも号」(苫小牧~えりも)、「特急えりも号」(札幌~えりも)、「特急ひろおサンタ号」(札幌~広尾)、「特急ひだか優駿号」(土日祝のみ運行・新千歳空港~浦河)もあるが、ダイヤは下り(苫小牧・札幌・新千歳空港発)が夕方、上り(えりも・広尾・浦河発)が早朝の1往復しかないので、下り→上りの日帰りに使えない。なおえりも、広尾、浦河には宿泊施設がある。
    • 広尾まで行けば十勝バスで帯広まで行けるので、札幌方面へ戻らずに済む。

レンタカー

  • バスでは道幅や経路の関係で駅前まで入らない場合が多いため、どうしても駅舎に寄りたいなら、レンタカーを使うのも手。
  • ただし、苫小牧駅でレンタカーを借りて一駅ずつ駅を見て回る場合、駅レンタカーの営業時間が9時~17時なこともあり、1日では攻略不可能。
  • 時間貸しタクシーを使用もあります。但し事前予約に30分で3100円(2022年6月時点)でも良い(小型なら2000ccの車+燃料費+運転手の時給を併せた金額)

くわしくはこちら

  • 札幌駅や新千歳空港の周辺では、もっと営業時間が長いレンタカー店があるため、これを用いれば攻略が楽になる可能性あり。
    • 札幌駅発の場合、営業時間が7~23時のレンタカー店を使えば、駅めぐりはできないが日帰り可能(さらに襟裳岬まで到達可能)。
  • 根室本線帯広駅からレンタカー使用では、帯広広尾自動車道(E60号線)忠類IC(「道の駅忠類」(帯広から実走49km、約1時間))までドライブして様似駅にようやく18駅圏内、大樹町の道の駅「道の駅コスモール大樹」(帯広から実走57km、約1時間)で様似駅が14駅圏内。
    広尾町内に入れば様似駅のチェックインゾーンに入るが、町内の目安地点として「広尾町役場」(帯広から実走82km、約1.5時間)ではレーダー14駅内で荻伏駅までで18駅では帯広駅/池田駅がレーダーに入る。(「旧・広尾駅」(現在は広尾町鉄道記念公園、旧広尾線は帯広から営業キロ84km)、「広尾サンタランド」では荻伏駅はレーダー15駅)。
    襟裳岬(帯広から実走127km、約2.5時間)まで進むと東静内まで14駅圏内に入るが、18駅圏内には根室本線の新吉野などが入ってしまう。中札内村では「花畑牧場」から南400mの交差点で18駅圏内に様似駅が届く、「桜六花公園」でレーダー15-18駅で日高本線の駅が3駅が入る。


廃止前の攻略方法

※廃止前の古い情報です。


関連項目・関連リンク


  • 最終更新:2024-03-23 20:45:59

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